スナップ写真を見る楽しみの一つに「バランス」があることに気がついた
最近自分が良いなーと思える写真の秘密について考えていて、ひとつ辿り着いた結論がある。
それは「スナップ写真におけるバランス」だ。
バランスというか、キャプチャーした中の被写体達がなんらかの比率でバランス良く配置された瞬間こそが「決定的瞬間」なんじゃなかろうかと、気がついた。
その中には目を引く主題はあるにせよ、それだけで構成されているものじゃない気がする。
そんな中でいままで僕が撮ってきたなかでバランスが良いなーと思えたものが何枚かある。
最初の1枚がそうで、人物の置かれた位置がなんともいえず心地よくて好き。
2枚目は隣のホームだから40㎜で結構引き気味なんだけど、人々それぞれの動きと配置が楽しい。
それを俯瞰して見ていると、それぞれの人はそれぞれ何してるかなど把握していないだろうに、おもいおもいに動いてる様が好き。
三枚目は最近の一枚で、欲を言えばもう若干左よりに構図がとれていたらと思ってるんだけれども、とにかく左の女性の白いハーフパンツと右の女性の白いハイソックスが今にも合体しそうな、なんかそんな一瞬。ローファーに白のハイソックスが良いよね、ただ撮っている時も撮ったあともそんな人がいるとは思いもよらなかったけれども。
上の2枚ほどは気にいってはいないけど、とにかくそういったことを狙っていたことは間違いない。
「決定的一瞬」というのは何も事件や事故だけでなく、ましてや誰かが飛びはねた瞬間でもなく、何気ないそこら辺にも転がっているのだなと思うと益々力が入りますね。
こういった瞬間を撮るときにはメインの被写体しかまだ見えていないので、もう少し全体をいっぺんに理解できるような観察力が欲しいものです。