白黒猫を黒白で撮る / LeicaⅢf Summicron50/2 NP400
日本猫は遺伝子の関係で6種類しか柄がないらしい。
白・黒・三毛・サビ・トラ・ブチ。
この中で最も写真泣かせなのが「白黒ブチ」なのだ。(と、思う。)
白に合わせると黒が潰れ、黒に合わせると白が飛ぶ。
そう露出泣かせなのである。
「ふ。猫を撮りたがるなんて青い青い。」
とかついちょっと前は思ってた気がするんだけど、最近は素直に「かわいいんだから撮っとけ」
にシフトチェンジなのだ。
それに最近は自宅に猫先生がいるので、だいぶ猫を撮るのにも慣れてきたのだ。
基本は1つ!「話すこと」これである。
猫は結構話す。たまに会話が成立することがある。
これは我が家でも実証済みで例えば、、
「これほしい?」「ニャー↑」
「すごい食べたい?」「ニャー↑」
「やっぱあげない」「ニャー↓」
てな具合だ。
なので、まずは会話する。
その際自分の経歴や年齢、社会的な地位などは捨てなくてはならない。
「猫に成る」これだ。
まずはあいさつ「おっす。」
僕の場合はなぜかこれが決まり文句なのだ。
そして世間話。
「どう?調子は?今日は天気悪いね。」
天気の話は生きとし生けるもの共通の話題の定番だからね。
「機嫌は?そこそこ?一枚いい?」
「ありがとう、元気でな。」
と、まぁこんな調子。
で、話は戻って、白・黒。この2種は楽な2つ。
三毛は白に近いし、サビは黒に近いからこの2つも比較的楽。
さらにこの2種はメスである可能性がほぼ90%だから、最後の「元気でな。」は「元気でね。」と少し柔らかくしておく。
そして、問題はトラとブチだ。
この2つはどちらが多く範囲を占めているか。上から撮るか、下から撮るか。
これで変わってくる。
問題はその先。
「白黒ハチワレ」だ。
猫史上もっとも露出泣かせなこのカラーリングは、難易度の高さもさることながら、僕の一番好きなスタイルでもあるのだ。
そういう時だけはしょうがない。
1発必中速写命な僕もお手上げだ。
そこで普段は禁じ手としている「ブラケット撮影*1」をしてしまうのだ!
「機嫌は?そこそこいい?あー悪いんだけど3枚撮らせてもらえる?」
と変わるわけ。
で、3枚撮った。
と、まぁそんなことをしている間に友人とはぐれてしまったりする僕だけども、やっぱり猫はかわいいので出会ってしまったらそこは儀式的にシャッターを切ることにしています。
*1:露出を段階的に変えて撮る撮影方法