曇りの日
曇りの日は明らかに撮るものが変わっているのがわかる。
光がない分モノの輪郭がくっきりと際立ってくるからだ。
僕のスナップ写真は一瞬を切り取るように心がけているから、撮る瞬間は脳みそで考えてないことも多い。だからここで、横断歩道で立ち止まって信号機を撮った瞬間は何が良いとか悪いとか、何を撮ったのかとかそれほど気にしてない。
そして今ネガが出来あがってこうしてデータになった時に、何が良かったのかについて考えているがそれすらよくわからない。
自分が撮ったものに対して自分でも評価ができないのなら、人がどのように評価するかというのも楽しいかと思った。
それで「スナップ」と「ポートレート」を漠然と貼ってみることにする。
意外と言葉のない写真だけの世界は一瞬のフィードバックがなくてもある時「そう言えばあの時の…」といった形で返ってくることがあるからだ。