Snap#64 Shinjuku#5
私の写真は前もって計画したり構図を決めて撮ったものではない。写真を見る人が共感してくれるのを期待することもない。しかし、もしも私の写真が見る人の心になにかイメージを残すとしたら、そのとき何かが成し遂げられたと私は感じるのである。
――― ロバート・フランク
僕としてはまったくもってその通りだと思う。
「これを撮りました!」と主張してくると「そうですね!」としか言えない気持ちになる。
よい写真とは優秀な猟犬のようなものです。やたらと吠えないが、雄弁なのです。
――― ウジェーヌ・アジェ
「よいな~」と思う写真の多くはそれを鑑賞した数時間、数日後になって「あれ?この感覚、この情景どこかで感じたよな~」とはじまりそしてジワジワとその写真のことを思い出す写真。
被写体はあくまで媒体のようなもの。
そこからにじみ出る気持ちとか感情とかそういったものを撮りたい。