伊豆でズミタール、イズミタール、いずみたる。
僕のズミタールは1950年製。
エルマー・ズマーとズミクロンの間に位置するブリッジレンズだ。
そんな物言いに、イラっとしたならあなたはズミタール好き。
そう、ズミタールは良いレンズだ。
なんなら僕は、ずーっとこのレンズの良さを知らなかった。
それを知ったのは伊豆に来て、積極的に撮るようになってからだ。
一枚目のアザラシは下田海中水族館のザッシー。
そんな名前かはわからないが、水にプカプカ浮いて気持ちよさそうだから撮った。
今でも覚えているF5.6。
僕は基本1/125のF8にしていることが多いので(バルナックだと1/100でF9か)、
この時はべったりしてしまうと、アザラシの質感がでないかなとか瞬時に考えたとか、
カッコつけるわけじゃなくて、本当はずっとプカプカしててーという気持ちで撮った。
いいねーキリッとした質感。
で、これをエルマーとかズミクロンで撮るとどうなるか。なのだが。
エルマーで撮ると
エルマーは大変優秀なレンズだ。
ところでレンズはもちろん個体差があるから、一概に言えないのであしからず。
あくまで僕の持っている中での比較ですからね。
で、エルマーは優秀なのね。
絞るとパキっと写る。逆に開けると不思議なクラシック感がでる。
これ同じ5.6(ていうか5.6ではないな。なんだっけ。6.3ですね)。
ちょっとこう、まだフワっとするというか、ピント面はきちっときてますけどね。
フワっとするね。
フィルムとか現像方法とかボディが違うから、ちょっとその辺りの差はありますけどね。
やっぱりフワッとした要素が多そうな。
ズミクロンで撮ると
これはイズミクロンで宇佐美海岸です。
ズミクロンは絞ると全体的にギャリンギャリンするのが、少しきになるわけだ。
F4あたりまで開けられると、こうピントはギャリと背景はふわりとして、ドンシャリな感じになるのだ。
しかし、前述の通り1/125・F8・ISO400が基本なので、ちょっとF4にするのは面倒臭いのね。