モノクロはハッキリしていて、していないところが良いのだ。
「あれだけキレイな写真が撮れる人がどうしてモノクロなのか…」
昨日の、盆栽&谷中散策の中でタカヒロさんから言われた一言。
これがどうも頭の中でリフレインしている、今日一日。
もともとは、ジャンクションの写真の話から出た言葉なんだけど、、、
モ「ジャンクションの写真はみんなイイね~って言ってくれるんですよー」
タ「うん、アレはわかりやすいですよね、だってキレイだもん。」
モ「そうそう、わかりやすい。わかりやすくキレイ。」
タ「あれだけキレイな写真が撮れる人がどうしてモノクロなのか…」
云々。
んーしいて言うと
- 操るのが難しい
- 一通り自分でできる
- 自分のさじ加減で結果が色々
というところが楽しいのです。
正直僕も最初は「モノクロなんてカッコつけた奴の撮るアレでしょ?」位にしか思ってなかったの。
でもね、今までズーット写真撮ってきて、人にはあんまり見せてないけど結局スナップが好きなんだなーということに気がついたんだなー。
スナップフォト、キャンディッドフォト。
寺社の写真も、ジャンクションの写真ももちろん今も好きなんだけど、
そこに行けば会えるっちゃー会えるのね。
スナップはさ、会えないんだなー。
その一瞬しか会えない。
モノクロには色がある
で、もし、モノクロの写真がイマイチ取っつきにくいという方に朗報です!
モノクロの写真をじーっと見ていて下さい。
隅から隅まで、何が写っているか。
主題は?副題は?背景は?
色、見えてきませんか?
僕はある人の写真を見た時に、完全に自分の中で色がイメージ出来たんです。
人間の頭、特に僕たちある程度生きてきた人間の脳みそには、さまざまなカラーが経験として蓄積されてるわけです。
例えば、モノクロ写真にトマトが写っていたとして、色は黒いんだけど、赤い色に変換してみることはできますでしょ。
でも、知らない部分には色がつかない。
それはそれでよし。
そういう抽象的?心象風景?
よくわかんないけど「はっきりしない曖昧さ」みたいなのが僕は好きになりました。
今日の写真は何色に見えますか?
青?赤?オレンジ?
だからモノクロで撮るスナップは
誰もが見たことがあるような、ないような。
肉眼で見て白黒に写るって人もいないわけだから(モノクロで物を見ることはできるけどね)まぁその時点で抽象的なわけだ。
モノクロはハッキリしていて、していないところが良いのだ。
そこがモノクロ写真の魅力だと思うんです、よっ!
(とか言ってるけど、自分でササっと現像できるところもかなり魅力的★)
さて、ではフィルムが乾いたか見てきます。