道祖神
街道を歩いているとそこここで目にする道祖神。
仏像タイプ、双神タイプ、仏塔タイプ、文字だけタイプとバリエーションもさまざまで街道歩きの目を楽しませてくれる。
松尾芭蕉の「おくのほそ道」冒頭に「道祖神の招きにあひて取るもの手につかず~」とありこれで一躍その名前を有名にした。
別名を「塞の神」と言って「塞ぐ神様」なのだ。なので村の境や辻、橋の袂などで悪霊が侵入するのを防ぐ役目をになっていた。
「塞」の字には幸・妻・斉・才・性など他の「さい」の字が当てられていることもあって、生殖の神・婚姻の神様としての側面もある。
街道脇に鎮座し旅安全の神・交通安全の神とされたのは近世になってからで、なるほど街道を歩いていると道祖神の笑顔に癒されることもしばしばあるものだ。