ブラ○モトシ

ISO400 F8 1/125

被写体と同じ感覚になれるから広角が好き、とか言っている間に12分の1終わった。。。

20140710 LeicaM4-P elmarit28 400TX D76 023

去年1年は自分に制限を設けておよそ6割近くを28ミリレンズで撮った。
これを「28以上の広角レンズ」としたらおそらく7~8割になると思う。
そうすると人間の体は不思議と、その画角の時にとらえたい被写体の距離感を身に付ける。
だから35ミリだと1歩、50ミリだと2歩程度思ったよりも後ろで撮らなくてはいけないことになって驚くこともあった。

20131031 bessal biogon21 np400 spd 023

広角に慣れてくると、自然と被写体と同じエリアに入って撮影することになる。遠すぎると被写体が小さくなってしまうからだ。
ただしこれは画角が広くなればなるほどパースがついて距離はどんどん遠くなる。
だからもっと近くで撮る必要がでてくる。

20140206 LeicaM4-P Distagon18 NP400 SPD 028

50ミリで二歩下がるということは逆にいうと2歩近づかないと50ミリで撮った時と同じ大きさにならないのだ。まだ広角に慣れてなかったころ18ミリで撮った一枚。
自分でもかなり接近した記憶がある、1mくらいだったと思う。

20140424 LeicaM4-P SWH15 NP400 SPD 0518 FujiWPFM3 001s

近寄らないと迫力が出ないというデメリットがある半面、かなり近寄ってからでも撮れるというメリットもある。
この時は横断歩道の向こうにすごく雰囲気の良い人がいることに気がついた、気がついたとたんに信号が青にかわってしまったのだ。
あわててカメラを取り出す、露出を合わせる。
幸い15ミリレンズが付いていたので距離は適当。そして通り過ぎる一瞬で一枚撮れた。
あわてたせいで斜めになってかなりのパースが付いてしまったけど狙ってないだけに不自然さもあまりなく撮れた。

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一枚目の写真は手前味噌だけど気にいっていて、その一枚を撮る前の一枚がこれ。
被写体に気がついた時の一枚。
じつはこれができると、実際に近くに来た時に頭の中が結構整理されている。

露出はこの時点でほぼ決まった。おじいさんのシャツが真っ白なのが気になるけど曇りだからそれほど反射しないだろうと判断して、そのままの露出。
そして近くに来た時に左に一歩近寄ってさらに少し乗りだし気味にしてフレームいっぱいにした。
その後上から見下ろすのだとパースがつきすぎて不自然なのですこしだけかがんだ。

そう、ここまでできるとかなり撮影までの間に色々なことが整理されて結果がアウトプットにきちんとでるのだなぁと再確認した次第。

最初の一枚を撮ってから二枚目が終わるまでほんの10秒程度だったはず。
しかしこれができるかできないかは技術ではなく直観みたいなものなのだと思うし、自分が好きな写真家はそれができている。

「アーウィットはあれで意外と臆病で、コンタクトシートを見てもとまどっているのがわかる」

なるほど。
それでもサイドミラーに写るキスするカップルを見る目に戸惑いは感じない。。。。


ということで今年も基本コンセプトは変えずに昨年よりも一段ステップアップした作品を撮りたい。とか言っている間に12分の1終わった。。。